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腰椎椎間板ヘルニア |
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椎間板は髄核と呼ばれる柔らかい組織とその周辺に線維輪と呼ばれる外層で構成されています。髄核は子供や青壮年ではゼリー状ですが、年齢とともにみずみずしさがなくなってきます。壮年期には椎間板に裂け目が生じて、腰痛を引き起こすことがあります。裂け目が椎間板の外側まで広がると椎間板の内容物が押し出され、突出します。これを椎間板ヘルニアと呼びます。突出した椎間板が神経を押さえると下肢に痛みが生じることがあります。馬尾と呼ばれる腰椎部の神経が椎間板ヘルニアで傷つくと排尿や排便の障害が生じることがあります。腰椎椎間板ヘルニアに対しては脊椎脊髄病専門の整形外科的な診断と治療が必要です。通常は手術をせずに治癒しますが、適切な治療にも関わらず下肢の痛みが治らない場合、下肢の麻痺が進行する場合や前述の排尿、排便障害がでてくるような場合には手術が必要です。
腰椎椎間板ヘルニアの手術を受られる患者様へ (PowerPoint 8.8MB)
手術の説明(椎間板ヘルニア摘出術 )
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写真1
MRIで矢印に示した部位に椎間板ヘルニアを認めました.この患者さんは保存的治療が無効であったため手術を行い,ヘルニアを摘出しました. |
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写真2
近年では,皮膚に残る傷が2cm程度の低侵襲手術が可能になっています(顕微鏡的内視鏡手術,MED法). |
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- 参考
- 日本整形外科学会(パンフレット)
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