急性横断性脊髄炎は、急性または亜急性に横断性脊髄症状(対麻痺、四肢麻痺、体幹のあるレベル以下の対称性知覚障害、膀胱直腸障害)を呈し、その原因となる他疾患(髄外圧迫性病変、ギランンバレー症候群、結核、梅毒、動静脈奇形、外傷、腫瘍など)が明らかでないものをいいます。急性横断性脊髄炎の原因は不明ですが、上気道感染、下痢など先行感染が1−2週前にあることが多く、免疫が脊髄に対し病的に活性化するために起こると考えられています。