悪性骨軟部腫瘍の治療の流れ
- 化学療法(抗がん剤治療)

 骨肉腫やユーイング肉腫では、化学療法により生命予後が著明に改善しており、化学療法は必ず行うようにしています。どの薬剤を使用するかは、全世界でさまざまな治療法が報告されており、いまだに統一した見解は出ていません。岡山大学では、国立がんセンターなどが行っている治療法をがんセンターと協力して行っており、日本の標準的でかつ最新の治療法を岡山で受けることが可能です。おおまかな治療機間の目安は、術前化学療法が約3ヵ月、術後化学療法が約5ヵ月かかります。また、小児に多いユーイング肉腫などは、岡山大学小児科の腫瘍治療グループと協力して行っています。
 骨肉腫やユーイング肉腫以外の悪性骨腫瘍でも、高悪性度の悪性骨腫瘍であれば、原則的に化学療法を行うようにしています。岡山大学整形外科の尾ア敏文教授を筆頭に、岡山大学骨軟部腫瘍治療グループのスタッフは、海外の主要な骨軟部腫瘍治療センターで実際に医師としての治療経験があります。日本だけでなく海外での治療法に関しての知識もありますので、いろいろな治療法を考慮して患者さんにベストな治療法を選んでいます。

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